海外ニュース:ウクライナ国立銀行がEマネー発行へ
Forklogが報じるには、ウクライナ国立銀行は公式計画として初めて、ブロックチェーン技術を活用したキャッシュフリー経済へのロードマップを示した。計画によれば、ウクライナ中央銀行は現金決済を代替する「Eマネー」をブロックチェーン技術を活用して発行する予定だ。早ければ2017年の第4四半期には発行される。
ウクライナ国立銀行はキャッシュフリー経済の実現に向け、ブロックチェーン活用をかなり前から検討してきた。9月には決済システムとイノベーション部門のディレクターであるSerhii Shatsky氏が以下のように述べている。
「我々はウクライナの決済市場をキャッシュフリーにするため尽力している。そのためには最新のフィンテック技術が有用だ。それゆえ我々は市場にダイアログを公開することを試み、代わりに市民・中小企業双方の決済を容易にできるようなソリューションを研究しているのだ。そのような技術の中には、クラウド技術や、モバイル決済、QRコード支払い、ブロックチェーン技術も含まれており、これらは決済分野における可能性を発揮しつつある。」
引用元:ECONOTIMES “National Bank of Ukraine to use blockchain for issuing e-money” 11/10/2016 (http://www.econotimes.com/National-Bank-of-Ukraine-to-use-blockchain-for-issuing-e-money-394100)
Cryptyのひとこと・・・
日本でもMUFGがブロックチェーン技術を用いてMUFGコインを発行することを試みるなど、中央銀行や大手銀行でこのような動きが広まっているね。
このような銀行などの機関が発行するコインとビットコインなどの暗号通貨の一番の違いは、発行主体が存在しないことさ。つまりは、発行主が管理することにおいては、発行主における制限をうけ続けるってことなのさ。でもそれだと、今の円やドルと何が違うんだろうね?
ウクライナ中央銀行は、現在紙幣として発行している法定通貨のウクライナフリヴニャを、単に電子化しようとしているに過ぎない。もちろん、管理コストやセキュリティ、ユーザビリティの向上はもちろん起こるさ。でもね、これはコンセプトとしての話なのさ。これじゃ従来の電子マネーと変わらないんじゃないかって目をみんなも持っておいたほうが賢明かもしれないね。