アルトコインの先駆け「Litecoin(ライトコイン)」とは?
「暗号通貨(仮想通貨)」と聞くとビットコインを最初に想起するかと思いますが、実は現時点で既に600種類以上の暗号通貨が登場しています。このように、ビットコイン以降に出てきた暗号通貨を総称して「アルトコイン(Alternative Bitcoin)」と呼びます。今回の記事では、初期のアルトコインであるライトコインについて解説します。
「ビットコインが金だとすれば、ライトコインは銀」
ビットコインが2009年に公開された2年後の2011年10月、ライトコインはアルトコインの先駆けとして、元GoogleエンジニアのCharlie Lee氏によって公開されました。基本的にはオープンソースであるビットコインを元に作られていますが、「ビットコインが金だとすれば、ライトコインは銀」という言葉にも表されるように、ビットコインを代替するのではなく、あくまで「もう一つの選択肢(オルタナティブ)」として開発されています。どういった点が、ビットコインに対してもう一つの選択肢となるのかを見ていきましょう。
日常利用を目指したライトコイン
ライトコインは、取引承認時間を約2.5分まで短縮させました。これによりビットコインの約4倍もの速さで取引を実行できるようになっています。この迅速な取引の実現によって日常的な支払いでも比較的利便性を損なうことなく利用することができるとされています。
ビットコインは、通貨に類するものとして国内でも注目を浴びてきてはいますが、日常的な商品の購入や飲食代の支払いなどの利用にはまだまだ適していません。それは取引承認時間の設定上、ビットコインでは支払が完了するまでにおよそ10分間のタイムラグが発生してしまうからです。これが現行の国際送金に比べ格段に速いことは言うまでもないのですが、日常生活でのカフェでの支払いなどのシチュエーションを考えると10分のタイムラグは大きな問題となります。
Cryptyのひとこと・・・
決済がビットコインの4倍になったのはたしかに画期的だけど、果たして2分半でも日常利用に使えるって言えるのかな。今ではDogecoin(ドージコイン)やMonacoin(モナーコイン)のようにさらに取引承認時間を短縮した暗号通貨も登場しているし、もはやライトコインの出る幕はないのかもしれないね。
ライトコインは今でも多く取引をされているけど、それは登場したのが早かったからという理由だけとも言えるね。実は、他にもメリットやデメリットもあるんだけど、その詳細はレポートで紹介するよ。
レポートリンク
基本情報比較
コイン名 |
Litecoin(ライトコイン) |
|
コード(単位) |
BTC |
LTC |
Litecoin |
||
開発者|開発組織 |
Satoshi Nakamoto |
Charles Lee |
暗号化方式 |
SHA-256 |
Scrypt |
マイニング方式 |
Proof of Work |
Proof of Work |
承認目安時間 |
約10分 |
約2.5分 |
上限発行量 |
2100万BTC |
8400万LTC |
参考サイト・記事
・Litecoin:https://litecoin.org/ja/
・Litecoin Wiki(サービス・取引所一覧):https://litecoin.info/
・マイニングとは?
・二重支払い問題